マーブル染め

11月29日、30日の両日、製本工房リーブルで「マーブル染め」の講習会を開きました。

マーブル染めは、溶液に絵具を落とし液面に模様を描いて写し取る技術で、17世紀のヨーロッパで広まり、書籍の表紙や見返し紙などの装丁材料に用いられました。

わたしがマーブル染めを始めたのは1978年の末頃でしたから今年でちょうど40年になります。手製本の仲間たちと洋古書に見られるマーブル紙を染めてみようと月一回の研究会を設けました。

当時、日本でのマーブル染めは本の小口に染める帳簿マーブルだけでした。その帳簿マーブルの第一人者であった安藤正一さんに教えを乞い、まず、溶液の作り方、絵具の作り方、模様の描き方などの基本を学びました。その後、欧米のマーブル染めの本などを参考にして試行錯誤を繰り返しながら念願だった、紙に染める技術の数々を習得してきました。ストーン、シェル、ノンパレイ、ピーコック、ブケイ、サン、スパニッシュ、モアレスパニッシュなど染め模様は数多くあります。それらの模様染めの技法を次々に会得し、さらにはリーブル独自の技法も開拓して、興味は尽きることがありません。その間に、美術全集や文庫本のカバーのマーブル模様、マーブル模様の文房具のための制作依頼なども受けています。

マーブル染めは初めての人でもできる容易さも有るので、講習会では皆さんが楽しまれていたようです。マーブル紙は製本を始め、カルトナージュ、コラージュなどいろいろなところで使われます。

(2018年12月)*写真/自作マーブル紙の本

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